時宗総本山遊行寺 一つ火

秋も深まり、寒くなってきました。
この時期になると思いだすのが、遊行寺の『一つ火』法要です。
毎年11月27日に厳かに修行が行われます。
遊行寺の明かりが全て消され、遊行寺内は闇に包まれます。闇といっても、街頭やらネオンやら車のライトやら非常用ライトやらなんだかんだで夜でも明るい現代社会では部屋の明かりを消しただけでは本当の闇にはなりません。気づいてないだけで何かしら光があるからです。
この日の遊行寺は市街地からの光も一切本堂に入ってこないようになっています。
念仏と共に次々と明かりが消えていき、最後の一灯が消えたとき、静寂と闇に包まれます。自分の姿すら認識できないほどの闇。本当の闇です。
闇の中から遊行上人の深く沈みこむような念仏が聞こえてきます。そして、火打石を打つ音が堂内に響き、念仏とともに新しい灯りが堂内を徐々に照らしていきます。
そこに聞こえる念仏は、新しい灯りに照らされるように、また闇に支配される前の念仏とはまるで違うもののように、堂内に響き渡ります。
念仏の意味を感覚的に理解できる素晴らしい行事ですので、実際に足を運んで時宗の念仏を体感してもらいたいです。
闇を体験するだけでも行った甲斐があると思います。

『となふれば 仏もわれもなかりけり 南無阿弥陀仏 なむあみだ仏』
一遍上人語録

歳末別時念仏 一つ火
時宗総本山 遊行寺(清浄光寺)
11月27日 夕方より
神奈川県藤沢市西富1の8の1
電話 0466 22 2063
遊行寺の大銀杏が色づくころが一つ火の季節です。
『一つ火の頃だなぁ・・・』とふと思ったり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です