阿弥陀三尊像
本尊は像高107センチメートル、定朝二十六世による享保十一(1738)年の作である。胎内前面に「享保拾壱午丙年五月上旬、京都油小路五条下ル町の住、勅許大仏師法橋民部卿康寿奉彫刻者也」の墨書がある。
二度の火災のいずれの際か明らかでないが、台座に焼跡が見られる。
上面後部が著しく、本尊仏搬出後台座にとりかかるまでの間に、火焔が背面上部から噴出したことがぅかがえる。
観音菩薩は地蔵菩薩と並んで地獄抜苦、大悲代受苦の菩薩と仰がれる。
他面、子安、身代わりなど現世利益の信仰も盛んに行なわれている。
勢至菩薩は殆ど阿弥陀如来の脇侍に配され、両菩薩像は左右相称の姿に作られる。
観音像は頭上に如来の化仏があり、勢至像はそこに水瓶をつけ、観音像は両手に蓮台を捧げ持つのに対し、勢至像はム口掌しているほどの違いである。
観音菩薩は阿弥陀如来の慈悲を表わし、勢至菩薩は知恵を表わしている。