てくてく坊主 熊野参詣その46

第四日目
熊野本宮

湯の峯温泉へ。
雨でした。雨合羽を着て歩き始めましたが徐々に雨脚が強くなってきました。時宗と深く関係のある湯の峯温泉に到着し、小栗判官物語のつぼ湯で雨宿り。一向に弱まる様子もないので傘を買って再び古道へ。大日越の険しい道を歩きました。

大斎原
以前、熊野本宮があったところです。熊野川の広々とした河川敷に本宮があったそうです。現在は大鳥居があります。

熊野本宮
大斎原までくれば後は目と鼻の先に熊野本宮があります。石段を登ると大きな門がありました。熊野本宮到着です。何キロあるいたかわかりませんが歯応えのある行程でした。
社務所に行き、ことの次第を話すと社殿に招かれ、ご祈祷してくださいました。社殿内には一遍上人像が熊野本宮に向かってまつられていました。熊野本宮の方にも一遍上人のご信心があるのだと感動しました。
禰宜さまが時宗の話などを丁寧にしてくださいました。いきなりな話だったのですが本宮の皆様に丁寧に対応していただきました。ありがとうございました。

やっと三枚のお札、達成しました。初日は本当にどうなるかと思いましたが、なんとか無事厳修。熊野の雄大な自然を堪能することができました。雄大という言葉も陳腐かもしれませんが、それ以外の言葉も見つかりません。古代から多くの人々の信仰を集めきたのも、熊野の自然への大きな畏敬の念を抱いていた由縁だということはよくわかりました。
それよりなにより熊野古道を歩いた多くの人々、タフです。足痛くなかったのかなぁ、と思いつつ、疲労困憊の私は筆(携帯)を置きます。
私は熊野権現に会えませんでしたし、夢枕にも出てきませんでした。これだけは解せません。