法事の前倒しについて

法事の日程は、祥月命日(1月2日に亡くなったら1月2日のこと)に法事を営むことができれば一番良いのですが、
お仕事であったり、寺の都合であったり、平日だったり、なかなかそのように日程を組むことは難しいというのが現実です。
また、冬になると雪の心配もありお墓参りに行くことが難しくなるため、時期をずらすということがあります。

そのとき考えるのが、法事の前倒しです。この前倒しの時期ですが、
どのくらいまで前倒しにしてよいか、というと、特に決まりはありません。
菩提寺さん、参拝者と相談して都合の良い日程を組むようにしましょう。

 

また、同じ年に2つ以上の年忌にあたっている場合は、一緒に行うこともできます。
一周忌、三回忌は単独で行うほうがより丁寧だと思いますが、その限りではありません。

 

 

 

卒塔婆(塔婆)供養のすすめ

年忌法要のときに、施主や参拝者が卒塔婆を立てるしきたりがあります。これを卒塔婆(塔婆)供養といいます。

「卒塔婆」は、梵語の「ストゥーパ(方墳、霊廟)」がなまったものです。「ストゥーパ」「ストゥーパ」「ストゥーパ」「ソトウバ(卒塔婆)」「ソトウバ(卒塔婆)」「トウバ(塔婆)」・・・ということです。「ストゥーパ」の当て字で「卒塔婆」となったともいえます。
塔婆の形は、五輪塔というお墓の形を模しています。方形の地輪、遠景の水輪、三角形の火輪、半円形の風輪、団形の空輪で構成されています。

法事においての塔婆は、故人一人に対して一本とは限りません。
法蔵寺のある三春町をはじめ郡山市周辺では塔婆建てる習慣があまりありませんので、法事のお施主様一人の塔婆しかあがらないことがほとんどです。
しかし、関東以西では法事の時には塔婆がたくさんあがります。これはお施主様以外の参拝者からも塔婆供養の依頼があるからです

仏教では、塔婆を立てることは最もよいご供養だとされています。
ですから、三春町や郡山市周辺にお住まいの方でも、年忌法要に参拝される方はぜひこの塔婆供養をしていただきたいと思います。
お施主様に「私の名前で塔婆を建ててくれるように、菩提寺さんに伝えてください」とお話いただければよろしいかと思います。
依頼を受けたお施主様は、塔婆を建てる方の名前の一覧表を菩提寺様にお伝えしていただければよろしいです。
塔婆料はお寺により違いますが、3千円~5千円くらいかと思います。これは立てた方がそれぞれにご負担することになります。

塔婆を建てれば、建てた方のご供養の気持ちもより深いものとして、故人やお施主様に伝わることかと思います。ご供養がより良いものになれば幸いです。

また、『塔婆はいつまで立てておくのですか?』というご質問もよくあるのですが、
答えは、『いつまででもよい』です。
塔婆に書かれた文字が薄れてきたり、傷んできたかなと思われた時まで立ててあればよろしいかと思います。
古くなった塔婆は、法蔵寺墓地にお墓がある方は、塔婆置き場があるのでそちらにおいてくだされば、御焚上げします。
他に墓地がある方は、墓地により扱いが違いますので、管理者にお問合せください。

 

法事の準備と手順について(郡山市周辺)

四十九日忌、一周忌、三周忌などの法要を営むときは、できれば2ヶ月以上前から準備を始めましょう。

◆法事の準備と手順

日程
年忌法要は原則として祥月命日に行えれば良いですが、そうならない場合が多いです。
そういう場合は、祥月命日より前に法要を行います。
日程は寺院と相談のうえ決めましょう。

場所
寺、自宅、斎場など、どこで行うか決めます。

招く人を決める
招く人の範囲と人数を決め、1ヶ月前までに案内状を送り、出欠の返事をもらいます。近親者には電話での連絡でもかまいません。

引き物の手配
引き物の手配をします。引き物には黒白か銀色の結びきりの水引のかけ紙をし、表書きは『志』などとします。

会食の手配
法要の後のお斎(会食)の会場や料理を手配します。

寺院への謝礼
寺院への御礼は、奉書紙に包むか白封筒に入れ、表書きは『御布施』とし、法要の前のあいさつの時に渡します。
僧侶に自宅や斎場まで出向いてもらう場合は、『御車代』を包みます。また、宴席に供応しない場合は、『御膳料』を包みます。

塔婆料
塔婆料を寺院に確認し、お布施とは別に包みます。

(納骨するとき)
石材店にお手伝いを頼むときは謝礼を準備します。

 

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葬儀の流れ(郡山市、三春町周辺)

人の臨終、別れに立ち会うことは、どんなに覚悟しておいても慌しくなってしまうものです。下記したものがおおまかな流れですが、菩提寺、葬儀社、地域の方々、親族に相談しながらあまり気負いすぎずに対応しましょう。
あくまで一例です。菩提寺や地域、葬儀の規模などによって違いますので、ご確認が必要です。

◆一般的な葬儀~一周忌までの流れ

危篤
最後に会わせたい家族・親族・友人に連絡する。

臨終
親族、知人、会社関係、菩提寺への連絡と遺体の搬送を葬儀社に手配する。葬儀社へは搬送だけの依頼も可能。

遺体の搬送
死亡診断書を受け取り、病院の精算後に自宅もしくは斎場へ遺体を搬送する。
喪主の決定、葬儀社を決定する。枕飾り、葬儀打ち合わせ。
死亡届や火葬許可証などの書類手続きは葬儀社に代行してもらう。

通知
菩提寺に連絡し、通夜葬儀の打ち合わせに向かう。(この時に、四十九日忌の日程を決めるとスムーズです)
親族、友人、仕事関係者などに日程の通知する。

納棺

通夜
僧侶の送迎、弔問客の応対、読経、喪主の挨拶、通夜ぶるまい、供物、供花、弔電の整理

出棺・火葬・骨あげ

葬儀・告別式・初七日法要
読経、喪主の挨拶、精進落とし。僧侶へのお礼の準備心づけ、世話役へのお礼の用意

四十九日法要準備
本位牌の用意
法要の日程、関係者の案内
石材店に戒名を墓誌に刻んでもらう。
お斎(おとき、法要後の食事)の準備
準備物:本位牌、仮位牌、お団子、お供え(本堂用、墓地用)、お花(本堂用、墓地用)

四十九日法要・納骨
寺院や自宅などで法要、納骨、お斎と進みます。

遺品整理と遺産相続
遺品の整理
相続人の確定、遺産相続
必要であれば相続税の申告(死後10ヶ月以内)

一周忌
3ヶ月前から準備する。
寺に相談し、日程、場所を決める
関係者への案内
一周忌法要を営む
お斎(おとき、法要後の食事)の準備
引き物の準備
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