てくてく坊主 熊野参詣その24

第一日目 速玉大社から那智大社

雨かと思っていたんですが晴れました。晴れはよかったのですが、暑くて参りました。TシャツになりましたがTシャツでもすぐ汗だく。28度あったようです。

速玉でお札をいただき、神倉神社へ。
苔生した階段が急勾配かつ石がランダムに配置されちょっと危険な雰囲気ありありでした。ここの往復ですでに膝が笑うという始末。この旅をナメていたことに今更ながら気付き、暑さとは違うイヤな汗が背中を伝いました。ゴドビキ岩から見た新宮市街地から熊野灘の眺めは最高でした。

熊野灘の左手に国道42号線や細い道を歩き、補陀洛山寺へ。
大きな国道を歩いたので遠く感じました。補陀洛山寺の船をまじまじと見ました。この船で補陀洛浄土へ旅立ったのです。すさまじい。

曼茶羅の道へ。
小川が流れ、木々が鬱蒼と茂るなかを歩きました。音がせせらぎと鳥の鳴き声だけ。清々しい古道でした。この辺りなると疲労と痛みで足がかなり動かなくなり一歩一歩足取り重くなりました。

大門坂へ。
巨木の杉並木の間に延々と続く階段を登り那智山の佳境になります。那智大社から降りてくる参拝者がほとんどで登る人はほとんどいません。バスで上まで行って降りてくるということです。正解です。階段の最後の方は足が上がらずズボンを手で持ち上げるという悲惨な私でした。24時間テレビのやたらと走る人たちはやっぱりすごいのかもしれません。バカにしてすみませんでした。

青岸渡寺、那智大社へ。
ついに到着。足が痛いのなんの。途中、時間的に今日中に着かないかもとも焦りました。
那智に着く頃は小雨もチラホラ降り始め、周りはガスで真っ白でした。三重塔から那智の滝も見えませんでした。
海抜0メートルから那智山を登ったので、着いたときは達成感がありました。明日は大雲取越なんですが、かなり険しいとのこと。明日から大丈夫なんでしょうか。

一遍上人は1日何キロ歩いたのか、何を思って歩いたのかな、ワラジは相当キツいぞ、なぞ思ったり。