十日町 来迎寺 押合い祭 天神囃子動画

3月3日、日本有数の豪雪地帯、新潟県十日町市にある来迎寺の多聞天押合祭典(サンヨ)のお手伝いをしてきました。来迎寺は昭道住職が小僧の修行をしていたお寺で、時宗のなかでも有数の大きなお寺です。
多聞天押合祭典は、サンヨ、サンヨの掛け声で、福札を押し合いながらとりあう伝統的な男のお祭りで、五穀豊穣、商売繁昌などを祈願します。
午後6時30分から小学1・2・3年生の部、午後6時50分から小学4・5・6年生、中学生の部、午後7時10分から多聞天青年部、午後7時30分から「ササラすり」というスケジュールで行われます。
今年は雪が少ないとのことですが、それでも相当の雪がありました。

準備風景
         


大きな餅切器で餅を切ります。何日か前から役員の方たちがお寺でお手伝いされるそうです。
前日、当日に撒くお餅を切って袋詰めします。
『いっぷく』の時にこのお餅をストーブで焼いて醤油をつけていただくのですが、これが美味い!
お寺の雰囲気も手伝ってか、すごくおいしいんですよね。何個もいただきました。ご馳走さまでした!


この袋に紅白餅と当たりクジが入ってます。


ふっくらと丸い鏡餅。この形を作るのがとても難しいとのことでした。

夜になると続々と参拝者がお参りに来られました。


松明を先頭に、騎馬で青年部がやってきて、いよいよサンヨが始まります。


先ほどまで普通の青年に見えていた方々も、パッチ姿になると屈強な青年に見えるのが不思議ですね。


『サンヨ!サンヨ!』の掛け声で福札が撒かれ、激しい札の取り合いになります。怪我をしないか見ていてハラハラします。


最後に大金杯の大福札が投げ入れられます。この日一番の激しい取り合いになりました。


景品交換

 

直会では寺院、役員、青年部が同席して祭が無事に、盛大に修めることができたことをお祝いします。
そこで披露されるのが、『天神囃子』
十日町ではお祝いの席には必ず歌われる唄です。十日町の方はみなさんこの歌を歌うことができます。とくに学校で習うわけじゃないそうですがみんなが歌えます。
宴では必ずこの唄をはじめに歌うそうです。この唄をはじめに歌ってから他の歌を歌うとのこと。

押合い祭の直会では男衆だけの天神囃子が声高らかに歌われます。
この雪の町に生きる誇りと喜びを感じます。本当に素晴らしく感動的です。
こんな唄が故郷にあるというのは羨ましいですね。十日町の方々がどれだけ故郷を愛しているかこの唄からわかるような気がします。

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