四法印 ④涅槃寂静

仏教が理想とする境地を『涅槃寂静(ネハンジャクジョウ)』が挙げられます。あらゆる『苦』は欲や執着、つまり煩悩に起因します。だからその煩悩の火を吹き消せば、寂静で安楽な世界に入れるはずです。そのような世界に入ることを『涅槃』ともいい、悟りともいいます。彼岸ともいうかもしれません。煩悩さえなくなれば仏様になれますよ。ということです。ですが、それはとても遥か遠く及ばない境地でもあります。『涅槃』とはサンスクリット語だと『ニルヴァーナ』となります。
煩悩の火が消えることが悟りを開くことであり、同時に煩悩のもとである肉体が消滅すること、つまり死を意味することでもあります。

以上、諸行無常、諸法無我、一切皆苦、涅槃寂静で四法印となります。(涅槃寂静を除いて三法印とも言います)これが仏教の基本となる教えです。

引用:仏教のことが面白いほどわかる本 著田中治郎

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