今年は辰年、新しい年を迎えました。平成二十三年3月11日午後2時46分東日本沖に大地震が起き、今だまだあの時の恐怖は忘れません。引き続き津波、原発事故と重なり天災、人災合わさって大変な災難になってしまいました。幸いかな法蔵寺の檀家さんからは直接的に震災で亡くなった方はおりませんでしたが、右形無形に多大なる被害を多くの家々、多くの人々が被りました。その後9か月が過ぎましたが、未だ収束の道筋が定まっておらず、特に山紫水明を誇りとしていた自慢の故郷だったここ福島県は、原発事故の放射能物質の拡散によって今や生きていく環境全てが汚染されてしまい、この地に生きる全ての人々、生き物が正常な生き方や、日々の生活が普通にできない状況になってしまいました。国や東電はお金で解決しようとしていますが、お金などいらないから震災前のごく普通の生活ができる環境に戻してもらいたい・・・と誰もが願っている事だと思お居ます。願わくばこの無明の世界から光明の一筋の光りが見いだせる再生の一年に今年はなってほしいと祈ります。