仏の種類 第一回 仏の位

巷では、仏像ブームだそうです。
奈良でも遷都1300年行事で、国宝級の秘仏の御開帳や、普段見ることのできない伽藍に入れたりと盛り上がりを見せているようです。東京国立博物館での阿修羅展の大行列・大盛況ぶりはニュースでも大きく報道されました。阿修羅像のフィギュアも精巧な技術で評価が高い海洋堂の制作で発売され、すぐに完売となったようです。私も手に入れることができずとても残念に思っています。それにしても『像』の『フィギュア』っておもしろいですね。要するに、『像』の『像』です。
さて、『仏』の『像』、いわゆる仏像を鑑賞するにあたって、そもそも『仏』ってなんなのか、オシャカサマとかアミダサマとか、カンノンサマとかいっぱいあるけど何がどうなってんのかよくわからない、との方のために概要をザックリとご説明したいと思います。
今回は、第一回『仏の位』、第二回『如来編』、第三回『菩薩編』、第四回『明王編・天部編』としてまとめてみます。

仏の相関図

仏像のワンダーランド(JTBパブリッシング)より

『仏』と一口で言っても、実は多くの位と種類があります。
上記の図をとおり、ピラミッド型の序列があり、下位から『天部』、『明王』、『菩薩』、『如来』となっています。
『天部』である、大きな寺院の門で見られる金剛力士や、戦士のような勇ましい姿の四天王が仏教の世界を護り、『明王』が怖い顔で悪を威嚇し慈悲の光明で世界を照らます。その上に、『菩薩』の位があり、観音菩薩地蔵菩薩などが私たちに慈悲と智慧で仏教の世界に導き、助けてくれます。さらにその上の最上位が『如来』となり、阿弥陀如来釈迦如来などが全てを悟って全てのことを教えてくれます。
ここで言いたいのは、仏教の世界の下位にあたる金剛力士や四天王でさえも、人間からは遠く及ばない尊いものであり(天部の下に『将』『羅漢』という位もあります)、そんな天部の尊格からさらにはるか上位に『菩薩』『如来』が位置しているということです。それだけ仏教の世界が遠大だということです。
この関係を理解すると仏像だけでなく、様々な仏教の世界観がわかりやすくなると思います。
お寺に行くときは、このピラミッドを頭に入れておくとより面白く仏像をみることができると思います。
ちなみに、仏教の世界観を映画やマンガなどでフォーマットととして利用されている作品も多く見られます。

 

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