縁起

仏教の重要の教えです。無常や四諦八正道にも関わる教えで、難解なところもありますが、簡単に説明します。
『因縁生起』の略語です。因縁生起とは、あらゆるものは『因』と『縁』によって生じるというもの。『因』とは結果を招く直接的な原因、『縁』とはこれを補助する間接的な条件のことです。たとえば、花は種をまくと芽が出て、開花します。ですから、種は花が咲く直接の原因、つまり、『因』となります。しかし、種をまいただけでは花は咲きません。水や肥料や太陽の光が必要です。これらの水、肥料、太陽などが間接的な条件、つまり、『縁』ということになります。
私たちを含めたあらゆるものや事象は単独で存在しているわけではなく、さまざまな原因によって成り立っており、原因や条件が変われば事象もまた変化します。永遠不変の事象などはないのです。「どういう条件が揃えばいったい何が起こるのか」「こういうことが起こった場合、どのような要素が集合しているのか」

良いことも悪いことも何事にも原因と状況があるんですよ。ということで。

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