仏の種類 第三回 菩薩

≪菩薩とは≫
如来に脇侍し、如来の代わりに衆生を救済する。すでに悟りを開けるもの関わらず、菩薩として衆生の苦しみを癒します。

≪菩薩の種類≫
観音菩薩・・・阿弥陀如来の隣に侍る菩薩ですが、救いを求めている人があったらすぐにそこへ行って彼らの救済をすると言われており、如来様ほど畏れ多い存在でもないところから人気を集めたのではないかと思われます。如来にも勝るとも劣らない仏教界の超大人気スター。千手観音、馬頭観音、十一面観音、如意輪観音などなど様々な観音菩薩がいます。
国宝
木造十一面観音立像(渡岸寺観音堂安置)(向源寺)
木造千手観音立像(法性寺)
乾漆千手観音坐像(葛井寺)
木造千手観音立像(旧食堂安置)(興福寺)

地蔵菩薩・・・僧侶の姿をしている菩薩。子供を守るお地蔵さんとして親しまれています。道祖神と習合し道路に祀られています。『お地蔵さん』と呼ばれるのがとても似合うように思います。仏様のなかで一番身近に感じる仏様なのではないでしょうか。観光地のお土産屋に行くとお地蔵さんのキーホルダーとか貯金箱とかいろいろな地蔵グッズが並んでいます。扱いは完全にゆるキャラです。したわれている証ですね。六地蔵、トゲぬき地蔵など全国各寺院に多くの地蔵菩薩を見ることができます。地蔵和讃も有名。
国宝
木造地蔵菩薩立像(法隆寺)

弥勒菩薩・・・未来に如来になることが約束されている菩薩。56億年後です…。
国宝
木造弥勒菩薩半跏像(広隆寺)
木造弥勒仏坐像(慈尊院)

文殊菩薩・・・お釈迦様の隣に侍る菩薩。智慧を司る菩薩。三人寄れば文殊の知恵(智慧)
木造文殊菩薩坐像(所在東金堂)(興福寺)


法蔵寺 甘酒地蔵

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